こんにちは。グランド工房相模原店の木村です。
暖かい日が続くようになり、庭の植物たちも少しずつ目を覚まし始めましたね。
庭に出る時間が増えるこの季節、植物選びも楽しくなってきます。
さて、今回はカラーリーフとして人気のヒューケラと、シンボルツリーとしても親しまれているヤマボウシに焦点を当て、それぞれの特徴や常緑・落葉の違いを通して、庭づくりのヒントをお届けします。

まずはヒューケラについて紹介していきたいと思います。
ヒューケラはユキノシタ科ツボサンゴ属の多年草で、カラーリーフの代表格として人気が高く、ガーデニングやエクステリアの足元の彩りに多用されています。
▶ 魅力ポイント
最大の魅力は、なんといってもそのバリエーション豊かな葉色です。
赤・紫・銅色・ライムグリーン・黒に近いダークカラーなど、品種によって色も形も個性的です。
また、ヒューケラは常緑性多年草に分類され、冬でも一年中花壇や足元に彩りを与えてくれます。
春から夏にかけて花茎を伸ばして小さな花も咲かせます。
▶ 使い方のヒント
寄せ植えや花壇の縁取りとして取り入れることで、単調になりがちなグリーンの中にリズムを与えられ、ヤマボウシやアオダモなどのシンボルツリーの足元に植えると、立体感と色のコントラストが美しい演出になります。
次にヤマボウシについて紹介していきます。
ヤマボウシはミズキ科の落葉高木で、春〜初夏には白やピンクの花、秋には紅葉と実が楽しめる、四季の変化を感じられる樹木です。
一般的なヤマボウシは落葉樹で、秋には紅葉し、冬には葉を落とします。一方で、最近では常緑ヤマボウシという品種も登場しています。
▶ 落葉性の魅力
冬には葉を落とし、枝だけの姿になります。そのため、落葉することで日当たりや風通しを確保しやすく、冬の庭に光を取り込む設計にもなります。
秋の紅葉は非常に美しく、季節感を強く感じたい方にぴったりです。
▶ 常緑性の魅力
本来は落葉するヤマボウシですが、常緑品種は「花・実・紅葉」といった季節の楽しみをそのままに、一年中緑を保ってくれる優れものです。
四季の移ろいも感じたいけど、目隠しや景観のために常緑がいい…。
そんな方には、常緑ヤマボウシはまさに“いいとこ取り”の選択肢です。
また、落葉性のヤマボウシに比べて葉が落ちにくいため、お庭が散らかりにくく、お手入れの負担が少ないのも嬉しいポイント。
シンボルツリーとしてクリスマスにイルミネーションにするのもいいかもしれませんね!
ヒューケラと常緑ヤマボウシ。
どちらも、日々の暮らしの中でふと目を向けたくなるような、さりげない美しさを持つ植物です。
鮮やかな葉色や季節の変化にふれることで、毎日の庭時間が少し楽しく、心豊かなものになるはず。
自然のリズムを感じながら、心地よい季節の訪れを楽しんでいきたいですね。