2022/03/22 / 樹木・植物・メンテナンス
自動散水の凍結対策

暑い夏場でも水まきの作業いらずで、とても便利な自動散水システム。
冬場は水やりもひと段落しますが、うっかりつけっぱなしにしていると、凍結して故障の原因になることも。ここでは自動散水の凍結対策についてお話ししていきます。
自動散水は「電磁弁」と「コントローラー」で成り立っています。
電磁弁は開閉の動作を行う部品で、コントローラーはその動きを制御するものです。
電磁弁とコントローラーが一体になっている簡易タイプ、電磁弁を埋設する埋設タイプなどがあります。
簡易タイプは設置が簡単な反面、全ての部品が外気に晒されているため、気温の変化に左右されやすいという特徴があります。土に埋まっている埋設タイプよりも、凍結破損しやすいのです。
1.電磁弁が故障する
水は凍ると体積が増えます。電磁弁にある水が凍って逃げ場を失うと、強い圧力がかかり、電磁弁の内部から破壊してしまうのです。
2.水が出っ放しになる
冬場に自動散水装置が凍結して破損したものを放置すると、氷が溶けたときに水が出っ放しになってしまいます。また、凍結による散水装置の故障は修理ができません。
凍結はメーカーの製品保証も対象外のため、また新しい製品と交換するしかなくなってしまうのです。
そんなことが起きないように、冬場にはメンテナンスが必要です。
電磁弁の故障を防ぐために一番の方法は、コントローラーを外すことです。
グローベンの簡易コントローラーは1〜2分で取り外しが可能です。
取り外した後は、暖かい季節にまた活用できるように室内で保管してください。
取り外し方の動画もありますので、参考にしてみてくださいね。
一番の対策はコントローラーを取り外すことですが、それでもうっかり、なんてことも。
寒波が予想される前には、災害への備えなどが忙しくなり、つい忘れてしまいそうですよね。
凍結リスクを緩和してくれる「凍結アダプター」というオプションもありますので、一緒に設置しておくと安心です。
動いている水は凍りにくいという性質があります。
凍結防止アダプターは、外気温が5℃以下になると内蔵のサーモバルブが小さく開放され、蛇口付近に水流が生まれ凍結するのを防ぎます。
※注意 :完全な凍結防止ではありません。排水された水が凍結する場合があります。アダプター取付時でも、凍結破損は保証対象外です。
凍結アダプターの紹介動画もありますので、ぜひご覧ください。