グランド工房

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2023/02/24 / お庭 樹木・植物・メンテナンス

春の訪れを告げる庭木5選

春の訪れを告げる庭木5選

桜が咲くと春が来たことを実感する方も多いのではないでしょうか。春の訪れを教えてくれる木は桜の他にもたくさんあります。本日は色鮮やかな花が咲き春の訪れを知らせてくれるおすすめの庭木5選をご紹介します。

1.蝋梅(ロウバイ)

蝋梅(ロウバイ)

蝋梅は1月から2月頃にやさしい黄色の蝋でできたようなお花が咲く落葉低木です。甘くてやさしい香りがします。
中国が原産で、新春に他の花より先駆けて咲く香りの良い花が愛され、生け花や茶花、庭木として利用されてきました。
梅という字がありますが、梅の仲間ではありません。梅と同じ時期に香りの良い花を咲かせることから梅に例えられて蝋梅という名前がついたと言われています。

蝋梅は和風、洋風どちらにも合います。同じ時期に咲くクリスマスローズを株元に植えたりするのもおすすめです。
まだ雪の降る季節に暦の上では春が来たことを甘い香りと共に教えてくれる蝋梅。切り花として枝ものをお家で楽しむのもいいですね。

2.レンギョウ

レンギョウ

レンギョウは3月から4月に黄金色の花を咲かせます。葉よりも花が先に咲き、枝いっぱいに黄色い花が咲く様子は目を引きます。
暑さ、寒さにも強い木ですが、成長は早く地際から枝分かれして樹形が乱れやすいので、花が咲き終わった5月頃には風通しの良いように剪定しましょう。コンパクトな樹形をキープしたい場合は強剪定するのも良いです。
レンギョウは落葉低木なので、冬は葉が落ちます。次の花芽は7月頃に形成されるので、落葉期の剪定は樹形を整える程度の軽い剪定にとどめましょう。

桜の咲く時期に開花するので、桜の足元に植えられていることも多いレンギョウ。鮮やかな黄色と桜の淡いピンク色のコントラストがとてもきれいで春を感じることができますよ。

3.ミモザ

ミモザ

シルバーリーフの葉が人気のミモザ。3月頃から丸くてかわいらしい黄色の房状の花が咲きます。
ミモザは生長が早く樹高が5m以上になります。樹高を抑えたり風通しをよくするために剪定は必須。切ったお花はリースやブーケ、ドライフラワーとしても楽しめますよ。
夏頃には次の花芽をつけるので、強剪定をするなら花が咲き終わった頃にして、秋以降は蕾を切らないように注意してください。ミモザは台風などの強風に弱いので樹高に合った支柱をして、風当りの強い場所には植えないようにしましょう。

ヨーロッパではミモザは”春を告げる花”として人気があります。フランスでは2月の開花時期にミモザ祭りが開催されます。イタリアでは3月8日を「ミモザの日」と呼び、男性がお母さんや妻、友人、同僚の方など身近な女性に日頃の感謝をこめてミモザを贈る習慣があります。3月8日は「国際女性デー」です。国際女性デーは女性の権利を守り、ジェンダー平等の実現を目指すために制定されました。ミモザは国際女性デーのシンボルになっています。

ミモザには様々な種類があり、葉の形もそれぞれ違います。香水にも使われる花の香りも楽しめますよ。花が終わっても葉の形、葉色を楽しめるのも魅力です。

4.沈丁花(ジンチョウゲ)

沈丁花(ジンチョウゲ)

沈丁花は、「春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)」3大香木と称される香りが象徴的な庭木です。
3月から4月に小さな花が塊になって丸く枝先に咲きます。樹高は1mから1.5m程の常緑低木で、特に剪定をしなくても丸くまとまった樹形になります。
沈丁花は移植を嫌います。西日の当たらない半日陰から日向に植えましょう。

花が白色のものを「白花沈丁花」、花の外側が淡紅色になっているものを「ウスイロジンチョウゲ」、葉の外側に斑が入っているものを「フクリンジンチョウゲ」と呼びます。

フクリンジンチョウゲ
▲フクリンジンチョウゲ

遠くからでも香りでジンチョウゲがあることがわかると言われるほど香り高い花。春が来たことを香りから感じることができますよ。

5.ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキは桜の花が咲き終わった4月中旬頃から開花します。白色やピンク色、赤色の花があり、花は上向きに咲きます。公園や街路樹として植えられることも多いです。ハナミズキは花も魅力的ですが、秋には葉の紅葉、赤い実もつけるので四季を感じることができますよ。

紅葉したハナミズキ
▲紅葉したハナミズキ

ハナミズキは落葉高木。自然樹形できれいに育ってくれます。シンボルツリーとしてお家に植える方も多いです。
よく「ハナミズキの花付きが悪い」というご相談を頂きますが、ハナミズキがまだ生長途中な場合、根を張ることや枝を伸ばすことにエネルギーを使うのでまだ花を咲かせる段階ではなく、花が安定して咲くようになるまで数年かかる場合があります。
また、日当たりが悪い所に植えると花付きが悪くなります。ただし強い西日も嫌うので植える場所は日当たりが良く水はけの良い西日が当たりにくい場所が適しています。
ハナミズキは隔年開花といってたくさん花が咲いた翌年は花付きが悪くなる性質を持ちます。翌年も花を楽しみたい場合は、たくさんついた蕾を取る摘蕾という作業を行いましょう。また、たくさん花が咲いた後は花が終わった後にお礼肥(肥料)をあげましょう。

植える場所の環境が合えばきれいなお花を楽しむことができますよ。秋には赤い実を野鳥が食べに来たりして、鳥のさえずりを聞くことも楽しんでみてはいかがでしょうか。

6.まとめ

お家に植えた樹木から香りや色鮮やかな花が咲き春の訪れを感じることができるなんて素敵ですね。花の蜜を求めて訪れる野鳥のさえずりも心地良いですよ。嗅覚や視覚、聴覚など、五感を通して春を感じてみてはいかがでしょうか。

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