グランド工房

グランド工房

2025/10/10 / 住まいの雑学 外構

外構費用そんなにかかると思わなかった!土地購入前に知っておきたいチェックポイント

ガーデンジャーナル 外構費用そんなにかかると思わなかった!土地購入時に気を付けること

「土地は気に入った。でも…外構費用がこんなにかかるとは思わなかった!」
これは新築を検討される方からよく聞く声です。建物本体に気を取られてしまい、土地の選び方次第で外構費用が大きく左右されることは、意外と見落とされがち。
今回は、外構のプロ目線で“費用がかさむ土地の特徴”や、購入前に気をつけておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。

1.高低差のある土地

住宅を建てる場所と道路とに高低差がある土地では、土が低い位置に流れないようにするための土留めや、段差の解消階段やスロープの設置が必要になるため、その分費用が上がりやすい傾向にあります。

土留めも土圧(構造物にかかる土の圧力)が大きくかかる状況では、普通のブロック積ではなく擁壁と言ってより強固な土留めが必要になる場合があります。

高低差のある土地は、見晴らしが良くて道路からの視線が気にならないなどメリットもありますが、こうしたことを事前に知っておくと予算の計画が立てやすくなりますね。

2.狭小地や旗竿敷地

駅が近い、商業施設が多いなど人気な立地では十分な土地の広さを確保するのが一苦労…なこともありますね。

そういったコンパクトな土地では、住み始めた時の生活導線はもちろん、工事中の作業スペースも考慮して計画する必要があります。

前面の道路が狭くてコンクリートミキサー車など工事車両が入らないケースもしばしば。
別途ポンプ車といって他の工事車両が必要になる場合があります。

また、工事中の材料置き場や実際に工事をする職人の駐車場がないと、工事中はコインパーキングを利用したり、工期が長ければ施主にて月極駐車場を検討する必要もあります。

道路からお庭までの搬入経路が狭い場合、材料の搬入費用として運搬費がかかる場合も多いです。お隣に許可をもらって隣地から材料を運び込むケースもあり得ます。

【旗竿地の注意点】

通常、駐車場コンクリートを施工した後は、養生期間として1週間程度は車を停めることができません

特に旗竿敷地の場合、竿部分が駐車場兼アプローチを兼ていることがほとんどです。
打設後すぐは人も通ることができませんので、玄関までのアクセスお引越し時期を考えておく必要があります。

3.地盤や現状物の状況

地盤が弱い土地、いわゆる軟弱地盤の場合、新築時に基礎工事や地盤改良が必要となることがあり、これが外構費用に影響することがあります。

その多くはハウスメーカーで費用を算出することが基本ですが、軟弱地盤の土地の場合、引き渡し後も地面が下がったり、それに伴って地面に立て込んだフェンスなどの柱が傾いたりするケースもあります。

また、古いお宅を解体して新築を建てる場合がありますが、老朽化した境界ブロックをそのまま残すことも多いでしょう。
建築基準法によりブロックの高さを一部カットしなければならなかったり、すべて解体して新しくブロック塀を設置することも少なくありません。

老朽化したブロックに手を加えることは難しいことも多いので土地を購入する際は確認をしておくといいですね。

4.法的規制

購入を考えている土地に建築基準法や都市計画法などの規約がある場合、外構設計にも制約が生じることがあります。
これによって、計画の変更や追加作業が必要となり、費用が増加することがあります。

外構計画で関係する主な制限はセットバック高さ制限緑化率歩道の切り下げなどが考えられます。

5.まとめ

せっかくのマイホーム計画。住んでから「思ったより外構費用が…」と後悔しないためにも、土地購入前から“外構の目線”でのチェックはとても大切です。
建物と同じように、外構も暮らしやすさを左右する大事な要素。
気になる土地が見つかったら、外構のプロにも相談しながら、住まい全体の計画を進めていきましょう。

  • 施工事例集のご紹介
  • 最新事例集をプレゼント

記事キーワード

キーワード

  • モダンナチュラルとにかくカッコイイ外構
  • 人工木ウッドデッキのお庭
  • 施工事例
  • インスタグラム
  • ライン
ページの先頭へ戻る